2024年1月28日金曜日
NEW!! サイン会にお運びいただきありがとうございました!
2024年1月12日金曜日
2024年1月10日水曜日
2023年8月4日金曜日
2023年2月27日月曜日
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2021年1月9日土曜日
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2020年11月14日土曜日
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2020年10月30日金曜日
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2020年3月3日火曜日
2020年2月1日土曜日
2020年1月31日金曜日
2020年1月23日木曜日
NEW!! 新刊『雲を紡ぐ』刊行のお知らせ
2020年1月8日水曜日
2020年1月7日火曜日
2018年12月3日月曜日
2018年12月3日月曜日
2018年11月7日水曜日
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2018年10月29日月曜日
2018年10月28日日曜日
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2018年10月18日木曜日
2018年6月23日土曜日
2018年6月18日月曜日
2018年5月5日土曜日
2018年4月27日金曜日
2018年4月27日金曜日
2018年3月27日火曜日
2018年3月8日木曜日
2018年2月9日金曜日
2018年2月9日金曜日
2018年1月26日金曜日
ミッドナイト・バスの映画が27日(土)から公開されます!
2018年1月8日月曜日
2017年12月20日水曜日
2017年11月17日金曜日
2017年11月1日水曜日
2017年10月23日月曜日
2017年10月21日土曜日
2017年10月19日木曜日
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2017年6月30日金曜日
2017年5月31日水曜日
2017年5月14日日曜日
2017年3月3日金曜日
2017年2月23日木曜日
2017年1月1日日曜日
2016年10月1日土曜日
2016年9月28日水曜日
2016年7月6日水曜日
2016年4月1日金曜日
2016年3月20日日曜日
2016年3月8日火曜日
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2015年12月31日木曜日
2015年7月13日月曜日
2015年3月19日木曜日
2015年3月19日木曜日
NEW!! 現在連載中
なでし子物語 天の花 地の星
画・菅野裕美/「asta*」ポプラ社(2013年7月より月刊掲載)
彼方の友へ
画・小春あや/「J-novel」実業之日本社(「紡」2013年春号より三ヶ月ごとに掲載)
NEW!! 不定期で掲載
BAR追分(バールおいわけ)
画・満岡玲子/「ランティエ」角川春樹事務所
連載終了しました。年内に刊行予定です。
今はちょっと、ついてないだけ
画・宮坂猛/「小説宝石」光文社(2014年1月号より隔月掲載)
2014年7月3日木曜日
2014年2月14日金曜日
2014年1月27日月曜日
2014年1月21日火曜日
2013年11月18日月曜日
2013年11月9日土曜日
2013年10月24日木曜日
2013年9月15日日曜日
2013年8月4日日曜日
2013年7月10日水曜日
2013年5月26日日曜日
2013年4月24日水曜日
2013年2月22日金曜日
2013年2月20日水曜日
2013年2月17日日曜日
2012年12月28日土曜日
2012年12月1日土曜日
2012年11月8日木曜日
2012年11月1日木曜日
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2012年6月16日土曜日
2012年4月22日日曜日
2012年4月2日月曜日
2012年2月15日水曜日
2012年2月8日水曜日
2012年1月8日日曜日
2011年12月8日木曜日
2011年11月5日土曜日
2011年11月5日土曜日
2011年11月5日土曜日
2011年10月6日木曜日
2011年9月19日月曜日
2011年9月16日金曜日
2011年8月29日月曜日
2011年7月19日火曜日
2011年7月1日金曜日
2011年6月29日水曜日
2011年6月11日土曜日
2011年6月9日木曜日
2011年5月23日月曜日
小説推理「6月号」(双葉社発行)の「私のとっておきシネマ」に映画のエッセイが掲載されました。エッセイのタイトルは「暗がりのなかで踊るもの」、とりあげた作品は「ストリート オブ ファイヤー」です。
2011年4月13日水曜日
2011年4月6日水曜日
2011年4月6日水曜日
2011年3月7日月曜日
2011年2月28日月曜日
2011年2月21日月曜日
2011年2月17日木曜日
2011年2月14日月曜日
2011年2月14日月曜日
2011年2月14日月曜日
2011年1月12日水曜日
2010年11月28日日曜日
2010年11月1日月曜日
2010年11月1日月曜日
2010年10月16日土曜日
2010年9月21日火曜日
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2010年5月1日土曜日
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2010年3月30日火曜日
2010年2月15日火曜日
2010年1月5日火曜日
2009年12月25日金曜日
2009年12月4日金曜日
2009年11月10日火曜日
2009年10月5日月曜日
2009年9月28日月曜日
2009年9月15日火曜日
2009年9月7日月曜日
2009年8月31日月曜日
2009年8月19日水曜日
2009年8月10日月曜日
2009年8月3日月曜日
2009年7月28日火曜日
2009年6月27日土曜日
初版:2024年1月10日
ISBN:9784575527179
出版:双葉社
価格:本体800円+税
1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら…。昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く。山本周五郎賞候補、2021年本屋大賞第3位に輝いた青春小説の傑作。
(文章は双葉社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2022年8月4日
ISBN:978-459117379-4
出版:ポプラ社
価格:本体836円(本体 760円)
遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は、寂しい境遇にあっても、屋敷の大人たちや、自分を導いてくれる言葉、小さな友情に支えられて子ども時代を生き抜いてきた。時が経ち、時代の流れの中で凋落した遠藤家。常夏荘はもはや見る影もなくなってしまったが、耀子はそのさびれた常夏荘の女主人となり─。ベストセラー『なでし子物語』待望の続編。
(文章はポプラ社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2022年7月5日
ISBN:978-4-591-17403-6
出版:ポプラ社
価格:本体814円(本体 740円)
伊吹有喜の代表作シリーズ、待望の文庫化!! 遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は寂しい境遇にあっても、周囲の人々の優しさに支えられて子ども時代を生き抜いてきた。18歳になった耀子は、誰にも告げずに常夏荘をあとにした。バスの中、4年前のあの夏を思い出す。久しぶりに常夏荘を訪れた立海と過ごした日々─。ベストセラー『なでし子物語』待望の続編。
(文章はポプラ社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2020年10月16日
ISBN:978-4-575-24325-3
出版:双葉社
価格:本体1,600円+税
1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら…。昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く青春小説の傑作。
(文章は双葉社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2020年10月8日
ISBN:978-4-408-55616-1
出版:実業之日本社
価格:本体850円+税
友よ、最上のものを。戦中の東京、雑誌づくりに夢と情熱を抱いて── 老人施設でひとりまどろむ佐倉波津子に、小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった ──戦前、戦中、戦後という激動の時代に情熱を胸に歩む人々を、あたたかく、生き生きとした筆致で描ききった感動傑作。巻末に、文庫のための書き下ろしスピンオフ「ポラリス号の冒険」を収録。第158回直木賞候補作。
(文章は 実業之日本社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2020年1月23日
ISBN:978-4-16-391131-1
出版:文藝春秋
価格:本体1,750円+税
「分かり合えない母と娘」 壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか? 羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。いじめが原因で学校に行けなくなった高校生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショールだった。ところが、このショールをめぐって、母と口論になり、少女は岩手県盛岡市の祖父の元へ家出をしてしまう。美緒は、ホームスパンの職人である祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり……。実は、とてもみじかい「家族の時間」が終わろうとしていた──。
(文章は 文藝春秋の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2020年1月1日
ISBN:978-4101017310
出版:新潮社
価格:本体800円+税
あなたって、どこでも傍観者なのね。家を出た妻にそう告げられ、47歳の会社員・青柳誠一は呆然と佇む。そして災厄は会社でも──。窓際部署に異動か、社が後援するバレエ団への出向、どちらかを選べと迫られた青柳は「白鳥の湖」公演の成功を目指すことに。スポーツトレーナーの瀬川由衣や天才バレエダンサー・高野悠らと共に突き進むが、次々と困難が……! 読めば力湧く崖っぷちお仕事小説。
(文章は新潮社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2018年11月8日
ISBN:978-4-334-77746-3
出版:光文社文庫
価格:本体620円+税
バブルの頃、自然写真家としてもてはやされた立花浩樹は、ブームが過ぎると忘れられ、所属事務所に負わされた多額の借金を返すうちに四十代になった。カメラも捨て、すべてを失い。自分が人生で本当に欲しいものとは、なんだったのか? 問い返すうち、ある少女からの撮影依頼で東京へ行くことになった浩樹は、思いがけない人生の「敗者復活戦」に挑むことになる。
(文章は実業之日本社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2017年11月17日
ISBN:978-4-408-53716-0
出版:実業之日本社
価格:本体1,700円+税
平成の老人施設でひとりまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった──戦前、戦中、戦後という激動の時代に、情熱を胸に生きる波津子とそのまわりの人々を、あたたかく、生き生きとした筆致で描く、著者の圧倒的飛躍作。
(文章は実業之日本社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2017年09月21日
ISBN:978-4-591-15605-6
出版:ポプラ社
価格:本体1,600円+税
今のわたしは、あの頃なりたいと望んだ自分になれているのだろうか。遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は、寂しい境遇にあっても、屋敷の大人たちや、自分を導いてくれる言葉、小さな友情に支えられて子ども時代を生き抜いてきた。時が経ち、時代の流れの中で凋落した遠藤家。常夏荘はもはや見る影もなくなってしまったが、耀子はそのさびれた常夏荘の女主人となり─。ベストセラー『なでし子物語』待望の続編。
(文章はポプラ社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2017年05月22日
ISBN:978-4-10-350971-4
出版:新潮社
価格:本体1,700円+税
妻子に逃げられた47歳総務課長。選手に電撃引退された女性トレーナー。製薬会社のリストラ候補二人に課された使命は、世界的プリンシパルの高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させること。しかし、高野の故障、配役変更、チケットの売れ行き不振と続々問題が。本当に幕は開くのか!? 仕事と人生に情熱を取り戻す傑作長編。
(文章は 新潮社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2017年02月14日
ISBN:978-4-75844065-3
出版:角川春樹事務所
価格:本体520円+税
かつて新宿追分と呼ばれた街の、〈ねこみち横丁〉という路地の奥に「BAR追分」はある。<ねこみち横丁>振興会の管理人をしながら脚本家を目指す宇藤輝良は、コンクールに応募するためのシナリオを書き上げたものの、悩んでいることがあって……。両親の離婚で離れて暮らす兄弟、一人息子を育てるシングルマザー、劇団仲間に才能の差を感じ始めた男──人生の分岐点に立った人々が集う「BAR追分」。客たちの心も胃袋もぐっと掴んで離さない癒しの酒場に、あなたも立ち寄ってみませんか? 大人気シリーズ第三弾。
(文章は角川春樹事務所の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2016年08月04日
ISBN:978-4-16-790671-9
出版:文藝春秋
価格:本体880円+税
壊れた「家族」という時計は再び動き出すのか。故郷に戻り、深夜バスの運転手として二人の子供を育ててきた利一。ある夜、乗客に別れた妻の姿が──。家族の再出発を描く感動長篇。
(文章は文藝春秋BOOKSの紹介ページから流用させていただいています)
初版:2016年03月16日
ISBN:978-4-334-91083-9
出版:光文社
価格:本体1,500円+税
かつて、世界の秘境を旅するテレビ番組で一躍脚光を浴びた、「ネイチャリング・フォトグラファー」の立花浩樹。バブル崩壊で全てを失ってから15年、事務所の社長に負わされた借金を返すためだけに生きてきた。必死に完済し、気付けば四十代。夢も恋人もなく、母親の家からパチンコに通う日々。ある日、母親の友人・静枝に写真を撮ってほしいと頼まれた立花は、ずっと忘れていたカメラを構える喜びを思い出す。もう一度やり直そうと上京して住み始めたシェアハウスには、同じように人生に敗れた者たちが集まり……。
(文章は光文社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2016年2月12日
ISBN:978-4758439732
出版:角川春樹事務所
価格:本体520円+税
有名電機メーカーに勤める菊池沙里は、大学時代にゼミで同期だった宇藤輝良と再会する。卒業して五年、宇藤は「ねこみち横丁振興会」の管理人をしながら、脚本家になる夢を追い続けているという。数日後、友人の結婚式の二次会後に、宇藤がよくいるというねこみち横丁のBAR追分に顔を出した沙里だったが……(「オムライス日和」より)。昼はバールで夜はバー──二つの顔を持つBAR追分で繰り広げられる人間ドラマが温かく胸に沁みる人気シリーズ、書き下ろしで贈る待望の第二弾。
(文章は角川春樹事務所の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2015年7月15
ISBN:978-4758439176
出版:角川春樹事務所
価格:本体520円+税
新宿三丁目の交差点近く──かつて新宿追分と呼ばれた街の「ねこみち横丁」の奥に、その店はある。そこは、道が左右に分かれる、まさに追分だ。BAR追分。昼は「バール追分」でコーヒーやカレーなどの定食を、夜は「バー追分」で本格的なカクテル、ハンバーグサンドなど魅力的なおつまみを供する。人生の分岐点で、人々が立ち止まる場所。昼は笑顔がかわいらしい女店主が、夜は白髪のバーテンダーがもてなす新店、二つの名前と顔でいよいよオープン!
(文章は角川春樹事務所の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2014年12月05日
ISBN:978-4-591-14246-2
出版:ポプラ社
価格:本体720円+税
いじめに遭っている少女・耀子、居所のない思いを抱え過去の思い出の中にだけ生きている未亡人・照子、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しむ少年・立海。三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める。言葉にならない祈りを掬い取る、温かく、強く、やさしい物語。
初版:2014年1月
ISBN:978-4163900063
出版:文藝春秋
価格:1,890円
東京での過酷な仕事を辞め、故郷の新潟で深夜バスの運転手をしている利一。ある夜、彼が運転するバスに乗ってきたのは、十六年前に別れた妻だった──。
父親と同じく、東京での仕事を辞めて実家に戻ってきた長男の怜司。実現しそうな夢と、結婚の間で揺れる長女の彩菜。そして、再婚した夫の浮気と身体の不調に悩む元妻、美雪。
突然の離婚で一度ばらばらになった家族は、今、それぞれが問題を抱えて故郷に集まってくる。全員がもう一度前に進むために、利一はどうすればいいのか。
家族の再生と再出発をおだやかな筆致で描く、伊吹有喜の新たな代表作!
(文章は文藝春秋BOOKSの紹介ページから流用させていただいています)
初版:2012年11月
ISBN:978-4-591-13142-8
出版:ポプラ社
価格:1,680円(本体:1,600円)
ずっと、透明になってしまいたかった。でも本当は、「ここにいるよ」って言いたかったんだ──
いじめに遭っている少女・耀子、居所がなく過去の思い出の中にだけ生きている未亡人・照子、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しむ少年、立海。三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める。言葉にならない祈りを掬い取る、温かく、強く、やさしい物語。
初版:2011年10月
ISBN:978-4-591-12665-3
出版:ポプラ社
価格:630円(本体:600円)
母の優しい「レシピ」が起こした奇跡に、あたたかい涙があふれる感動の物語。
妻の乙美を亡くし気力を失ってしまった良平のもとへ、娘の百合子もまた傷心を抱え出戻ってきた。そこにやってきたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を伝えにきたのだった。
初版:2011年4月
ISBN:978-4-591-12418-5
出版:ポプラ社
価格:672円(本体:640円)
伊吹有喜デビュー作、文庫版
“心の風邪”で休職中の男と家族を失った傷を抱える女。海辺の町でふたりは出会った──。人生の休息の季節を鮮やかに描き出す、デビュー作。
初版:2010年2月
ISBN:978-4-591-11535-0
出版: ポプラ社
価格:1,470円(本体:1,400円)
2011年早春 NHKドラマ化決定!!
わたしがいなくなっても、あなたが明日を生きていけるように。大切な人を亡くしたひとつの家族が、再生に向かうまでの四十九日間。家族を包むあたたかな奇跡に、涙があふれる感動の物語。
初版:2009年6月
ISBN:978-4-591-11021-8
出版:ポプラ社
価格:1,470円(本体:1,400円)
伊吹有喜デビュー作
第三回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作!! 二十代の恋とは違う。でも、今だから気がつくことがある。39歳の男と女、愛と再生の物語。
撮影 下林彩子
伊吹有喜(いぶき・ゆき)
三重県出身。尾鷲市生まれ 四日市市育ち。中央大学法学部法律学科卒。1991年に出版社に入社し、雑誌主催のイベント関連業務、雑誌編集部を経て、フリーランスのライターに。
2008年『風待ちのひと』(改題 夏の終わりのトラヴィアータ)でポプラ社小説大賞特別賞を受賞しデビュー。
2010年に二作目『四十九日のレシピ』を刊行。同作は2011年にNHKにてドラマ化、2013年に映画化。
2014年刊行の『ミッドナイト・バス』は第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補に。同作は2018年に映画化。
2017年刊行の『カンパニー』は2018年に宝塚歌劇 月組にて舞台化。2021年にNHK BSプレミアムドラマにてドラマ化。
同じく2017年刊行の『彼方の友へ』は第158回直木賞候補、第39回吉川英治新人文学賞候補。名古屋の書店を中心にした全国有志の書店員による『乙女の友大賞』受賞。
2020年刊行の「雲を紡ぐ」は第163回直木賞候補。埼玉県の高校図書館司書が選んだ2020年のイチオシ本第一位。第8回高校生直木賞を受賞。
同年刊行の「犬がいた季節」は2021年本屋大賞三位、第34回山本周五郎賞候補
このほかに『なでし子物語』、『今はちょっと、ついてないだけ』、『地の星 なでし子物語』、『天の花 なでし子物語』、『BAR追分』シリーズなどがある。
趣味 長唄 料理、旅行、散歩、舞台鑑賞 音楽鑑賞、楽器の練習。
2016年より 四日市市観光大使
2022年より おわせ観光大使(尾鷲市)
90年代の初め、大学を出て入った出版社は当時、新橋にあった。
発行している雑誌はファッション誌、それも高級ブランドの商品を扱う雑誌が多く、エレベータに乗っていると、撮影用のゴージャスな服がラックにかけられ、地下のスタジオに運ばれていくさまをよく見かけた。
編集者は華やかなファッションに身を包んだ人が多く、控えめな装いをしている場合はほとんどが茶道、華道、料理、伝統芸能、染織などの専門分野に精通した人たちだった。
新人の私はどちらでもなく、編集者でもなかった。
編集採用で入社はしたが、私ともう一人の同期は関連部署で勤務の後、編集部に異動とのことだった。
その配属先は雑誌と連動して、読者招待のイベントなどを行う部署だった。間近に迫っていたのは男性ファッション誌のイベントで、開催まで3ヶ月を切っていた。
忙しかったし、人手の少ない部署だったので、事情がよくわからないまま、編集部への協力を依頼しに一人で行くことが多々あった。新人にまかせるぐらいだから小さな依頼だが、そうした細かいことが頼まれるほうにとっては実にうっとうしくて面倒なものらしい。
相手はきまって嫌な顔をする。無理もない。普段の仕事で忙しいところに、イベントの業務が重なってとても苛ついている。そこへ野暮ったい新人がやってきて、あれこれ言うわけだから、つい言葉も荒くなる。
相手に嫌な顔をされるたび、人見知りの傾向がある私は心が縮み上がった。しかし何もできないから、せめて笑顔で、相手に不快感を与えないように話すことを心がけた。
しかしそうした態度は相手の虫の居所が悪い時には、かなりカンにさわるらしい。
ある日、編集部で話をしていたら、突然、相手の男性編集者が「何でそんな薄ら笑いをしてるんだよ」と言った。
腕にはブレスレット。肩の線が柔らかなジャケットにあわせたカットソーは見るからに高価そう。ほかにも聞けばこだわりや来歴がずらずらと語られそうなものを身につけていた。
あわてて、すみません、と笑顔を引き込める。
「悪いと思ってもないくせに簡単にあやまるな」と彼が足を組んだ。素足にグッチのビットモカシンを履いている。
うろたえたあまり、また微笑んでしまった。その人が机を蹴った。
「お前、頭、ついてるのかよ。今、俺の言ったこと、ちゃんと聞いてる? ね、聞いてますか? お前さあ、学校で何を勉強してきたヒト? なんでここにいるの?」
途端に泣きたくなる。
法曹の資格取得の勉強をしていたが、続けていく自信がなかった。逃げるような思いで、本や雑誌が好きという理由で出版社を受けたら、ここに採用が決まった。内定してから服飾のことを勉強してみたが、そうしたセンスはすぐに身につかない。
何を勉強してきた、と言われたら、中途半端で、としか言いようがない。
うしろから男性の明るい声がした。
「まあまあ、こいつに言ってもしょうがないよ」
なあ、とその人が言った。
「この子、ただのお使いだし」
その通りだ。泣きたくなる。こらえるには笑ってみせるしかなかった。
そうしたことが何度か続き、そのうちあの編集部に行くと思っただけで、背中にじっとりと汗をかくようになった。その階に上がると、顔を上げるのが怖くなる。
これぐらいで臆していては社会人をやっていけない。そのたびにそう思った。でも身体の反応は止まらない。そうした自分の弱さが情けなくて仕方がない。やがて自分の表情が他人に不快感を与えている気がして、人と顔を合わせるのが怖くなった。
昼食はなるべく一人で行くようになり、社内の人と顔を合わせないですむカウンターの店を選ぶ。そうなると自然に蕎麦やうどん、回転の速い定食屋で食べることになる。たいてい後ろで待っている人がいるので、あわただしい。そしてあっという間に食事が終わる。
食べ終わるとすぐに会社に帰りたくなくて、喫茶店に行ってみる。しかしどこに行っても新橋はスーツ姿の男性ばかりで、若い女が一人では入りにくい。
そんなある日、蕎麦を食べたあとで路地にまぎれこんだら、道に喫茶店の小さな看板が出ていた。
のぞいてみるとどうやら地下にあるらしく、暗い階段を降りた先にガラス戸がある。
とても暑い日だった。ほの暗い地下が涼しそうで、階段を降り、引き戸を開けてみる。
中は意外なほどに明るく、床も壁も白くて広々としていた。
四人掛けのテーブルが並んでいて、各席に一人ずつ座っている。
席はあいていたが、その様子を見ると会員制のような気がした。入るのをためらっていると、小柄な老婆が近づいてきて、空いている席を指さした。
指示されるまま、そこに座る。机の上の端にはきらきら光るガラスの灰皿。その灰皿の横には小さなメニューが置いてある。
さっそくメニューを見て、メロンソーダを選ぶ。毒々しい緑色と、のどを刺激する炭酸が妙に気に入って、当時は喫茶店に行くとそればかりを飲んでいた。
さきほどの老婆が水を運んできた。そして低い声で言った。
「ホットかアイス」
メロンソーダ、と言って指さすと、ああ、と老婆はつぶやき、また言った。
「ホットかアイス」
ソーダにホットがあるの? そう思った瞬間よせばいいのに、言ってしまった。
「ホ、ホット」
老婆はしずしずと戻っていき、すぐに飲み物を運んできた。
出されたのはホットコーヒーだった。
新しい客が来て、他の四人掛けに座った。また老婆が言っている。
「ホットかアイス」
間髪を入れずに客がホット、と言った。
お代わりください、と男の声がした。また低い声がする。
「ホットかアイス」
ホット、と声がした。
どうやらメニューはあるが、この店の選択肢はホット オア アイス。コーヒーしかない、というか他を出す気はないらしい。
また客が来た。ホットかアイスか老婆が迫る。男は答える、ホット。
客に有無を言わせぬ迫力、潔さ。男だ……老婆だけど。
感心しながら私は出されたコーヒーを見る。
きっとこだわりのコーヒーなのだろう。色がものすごく濃い。
漆黒の液体を見ていたら、昔読んだ本の一節を思い出した。
『コーヒーよ、地獄のように熱く、闇のように濃く、愛のように……』
カップに口をつける。そして考える。
──愛のようになんだっけ。
苦い? 切ない? ほろ苦い?
違うよ、と一口飲んだ。
甘い、だ。愛よりあま……あま……甘い! 甘いよ!
思わず口を離し、片手で耳の下を押さえる。
非常に甘い。耳の下がキュッと痛くなる。
そこで初めて、机の上にシュガーポットがないのに気が付いた。当たり前だ。これに砂糖を入れたら、もはやコーヒーではなく、砂糖のコーヒーあえ。コーヒー味がする別物だ。
そっとあたりを見回す。人々は黙ってそれを飲んでいる。
一体、いつの時代の味なのか。江戸か明治か大正か。それともこの甘味、昭和のなごり、チクロとかサッカリンというものか? 新橋の闇市時代の物資がこの地下に流れ込んでいるとか。とにかくこれはコーヒーではなく、かうひい、あるいは珈琲と書くしろもの。熱く濃く、愛より甘い、地獄の珈琲だ。
続けて飲めそうになく、椅子に背をあずけてあたりを見る。
室内にはテレビもラジオもなく、物音ひとつしない。
お客の服装はまちまちで、スーツを着ている人もいれば、散歩途中で立ち寄った感じの人もいる。そしてみんな黙々と何かをしている。雑誌や本を読んでいる人、コーヒーをちびちび飲みながら、クロスワードパズルをしている人、イヤホンを耳に入れ、目を閉じて何かを聞いている人。そしてたいていが腕時計をさっと見るなり立ち上がり、会計をすませて去っていく。時間の感覚が身体に刻み込まれている感じだ。
会計をしている人を眺めながら、二口目のコーヒーを飲む。慣れたせいか、耳の下はもうそれほどキュンといわない。
店内はひんやりと涼しく、老婆は引き戸の近くにある椅子にちんまりと座っている。白髪と灰色のまじった髪をきれいに後ろでまとめて、唇に薄く紅をさしている。
三十分ほど過ごした後、私は会社に戻った。
それからというもの、一人で食事をするときは必ず地獄の珈琲に立ち寄った。いつ行っても変わらず、殺し屋のように老婆は聞く。「ホットかアイス」
つられて符牒を言うように私も言う。「ホット」と。
そんなある日、アイスと言ってみたくなった。
ホットだと甘さにまだ慣れないけれど、甘いアイスコーヒーならかなりおいしい。冷え性なので、冷たいものは飲まないようにしているが、たまにはいいだろう。
よし、今日はアイスだ。そう勢い込んで地下に降りる。引き戸をあけると、老婆が空いている席を指さした。そして毎度の問いが出る。
「ホットかアイス」
間髪入れず、アイス、という。
アイス、とつぶやき、老婆がまた言った。
「アイス……………」
何だろう、この間は。アイスだと何かまずいのだろうか? アイスクリームなのかな? 氷が切れているとか? 瞬時にいろいろ考えたが、精一杯重々しくうなずいた。
「はい、アイスでお願いします」
老婆は去っていった。ほどなくして飲み物を持って来た。
普通のアイスコーヒーだった。
ストローをさして飲んでみる。今度はひたすら苦い。
まあいいか、とストローを深く入れた途端、両頬をおさえた。
キュ、キュ、キューンという感じで頬が縮む心地がする。
グラスの底に強烈な甘味が潜んでいた。もはや味覚を超えて痛覚の領域。あわててかきまぜたが、無駄な抵抗、イタ甘い。
なんという飲み物。殺す気か。
あたりを見回した。視線を感じたのか、ちらっと顔を上げた人が、かすかに笑った。
「あぁ、やっちまったね」という感じである。
うろたえるもんか、と思った。悔しいから粛々と飲んでやる。
やせ我慢をして、何食わぬ顔で飲む。三十分を過ごして、会計をすませる。
階段を上がりながら、心中でつぶやいた。
負けた……やられたぜ、地獄の珈琲。
地上に出ると新橋の喧噪がひろがっていた。
小さな店がひしめきあい、その戸が開くたびに室内の物音や音楽が路上にこぼれてくる。車の音、休憩を終えて会社へと急ぐ人々の靴音。青信号を告げるメロディ。
振り返ると、物音一つ無かった地下の店が幻のように見えた。
※
やがて男性誌のイベントが終わると、その編集部に行く用事は無くなった。私も少しずつ仕事がのみこめてきた。上司や同じ部署の人たちもさりげなく助けてくれ、温かく見守ってくれた。
それから翌年に快活な新人の女性が入ってきた。その明るさと、彼女の同期入社の友人がたびたび部署に現れることで、小さな部署は一気に活気づき、私もしだいに人と顔を合わせるのが怖くなくなってきた。そのうち別の部署からもう一人、上司が異動してきて、翌年には可憐だが実に頼もしい新人女性が入り、昼ご飯もにぎやかに食べることが多くなっていった。
ある日、久々に一人で昼食に出かけたとき、思い立ってまたあの路地に入った。
ところが店の看板がない。不思議に思って地下をのぞくと、店の引き戸の前にいくつか段ボールが積み上げてあった。
その光景を見て、立ちつくした。でもすぐに歩き出した。社会人になったばかりの頃とは違い、私はもうくつろげる喫茶店をいくつか知っていた。
そのひとつに入って、コーヒーを頼んだら、紅を薄く引いた老婆のことを思い出した。それはとても艶めいていて、思いおこせば声も立ち居振る舞いもどこか凛としていた。
ひょっとしたら、芸妓さんだったのかも。
新橋の一流の芸者さんがあの店で余生を過ごしていたのかもしれない。
そうだとしたらあの席に静かに座っていたひとたちは、昔のおなじみさんたちだったりして――。
そう思った時、不意にあの地下が異界に感じられた。
四人がけの長方形の席に一人ずつ座っていた人々の姿を思う。誰もがくつろぎ、楽しそうに過ごしていたが、見ようによっては、それはきちんと区切られた地に立つ墓標のようでもあった。
墓場の地下はあんな様子かもしれない。十数年たった今もたまにそう思う。
精神がバランスを崩しかけたときその異界は現れ、行き場のない心を受け止めて、元の世界に押し戻してくれるのかもしれない。
そうだとしたらあの甘いコーヒーは、本当に冥界、地獄の珈琲だったのかもしれない。