2024年1月28日金曜日
NEW!! サイン会にお運びいただきありがとうございました!
2024年1月12日金曜日
2024年1月10日水曜日
2023年8月4日金曜日
2023年2月27日月曜日
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2021年1月9日土曜日
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2020年11月14日土曜日
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2020年10月30日金曜日
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2020年3月3日火曜日
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2020年1月31日金曜日
2020年1月23日木曜日
NEW!! 新刊『雲を紡ぐ』刊行のお知らせ
2020年1月8日水曜日
2020年1月7日火曜日
2018年12月3日月曜日
2018年12月3日月曜日
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2018年10月29日月曜日
2018年10月28日日曜日
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2018年5月5日土曜日
2018年4月27日金曜日
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2018年3月27日火曜日
2018年3月8日木曜日
2018年2月9日金曜日
2018年2月9日金曜日
2018年1月26日金曜日
ミッドナイト・バスの映画が27日(土)から公開されます!
2018年1月8日月曜日
2017年12月20日水曜日
2017年11月17日金曜日
2017年11月1日水曜日
2017年10月23日月曜日
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2017年5月31日水曜日
2017年5月14日日曜日
2017年3月3日金曜日
2017年2月23日木曜日
2017年1月1日日曜日
2016年10月1日土曜日
2016年9月28日水曜日
2016年7月6日水曜日
2016年4月1日金曜日
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2015年12月31日木曜日
2015年7月13日月曜日
2015年3月19日木曜日
2015年3月19日木曜日
NEW!! 現在連載中
なでし子物語 天の花 地の星
画・菅野裕美/「asta*」ポプラ社(2013年7月より月刊掲載)
彼方の友へ
画・小春あや/「J-novel」実業之日本社(「紡」2013年春号より三ヶ月ごとに掲載)
NEW!! 不定期で掲載
BAR追分(バールおいわけ)
画・満岡玲子/「ランティエ」角川春樹事務所
連載終了しました。年内に刊行予定です。
今はちょっと、ついてないだけ
画・宮坂猛/「小説宝石」光文社(2014年1月号より隔月掲載)
2014年7月3日木曜日
2014年2月14日金曜日
2014年1月27日月曜日
2014年1月21日火曜日
2013年11月18日月曜日
2013年11月9日土曜日
2013年10月24日木曜日
2013年9月15日日曜日
2013年8月4日日曜日
2013年7月10日水曜日
2013年5月26日日曜日
2013年4月24日水曜日
2013年2月22日金曜日
2013年2月20日水曜日
2013年2月17日日曜日
2012年12月28日土曜日
2012年12月1日土曜日
2012年11月8日木曜日
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2012年2月15日水曜日
2012年2月8日水曜日
2012年1月8日日曜日
2011年12月8日木曜日
2011年11月5日土曜日
2011年11月5日土曜日
2011年11月5日土曜日
2011年10月6日木曜日
2011年9月19日月曜日
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2011年6月11日土曜日
2011年6月9日木曜日
2011年5月23日月曜日
小説推理「6月号」(双葉社発行)の「私のとっておきシネマ」に映画のエッセイが掲載されました。エッセイのタイトルは「暗がりのなかで踊るもの」、とりあげた作品は「ストリート オブ ファイヤー」です。
2011年4月13日水曜日
2011年4月6日水曜日
2011年4月6日水曜日
2011年3月7日月曜日
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2011年2月21日月曜日
2011年2月17日木曜日
2011年2月14日月曜日
2011年2月14日月曜日
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2011年1月12日水曜日
2010年11月28日日曜日
2010年11月1日月曜日
2010年11月1日月曜日
2010年10月16日土曜日
2010年9月21日火曜日
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2010年1月5日火曜日
2009年12月25日金曜日
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2009年10月5日月曜日
2009年9月28日月曜日
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2009年9月7日月曜日
2009年8月31日月曜日
2009年8月19日水曜日
2009年8月10日月曜日
2009年8月3日月曜日
2009年7月28日火曜日
2009年6月27日土曜日
初版:2024年1月10日
ISBN:9784575527179
出版:双葉社
価格:本体800円+税
1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら…。昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く。山本周五郎賞候補、2021年本屋大賞第3位に輝いた青春小説の傑作。
(文章は双葉社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2022年8月4日
ISBN:978-459117379-4
出版:ポプラ社
価格:本体836円(本体 760円)
遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は、寂しい境遇にあっても、屋敷の大人たちや、自分を導いてくれる言葉、小さな友情に支えられて子ども時代を生き抜いてきた。時が経ち、時代の流れの中で凋落した遠藤家。常夏荘はもはや見る影もなくなってしまったが、耀子はそのさびれた常夏荘の女主人となり─。ベストセラー『なでし子物語』待望の続編。
(文章はポプラ社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2022年7月5日
ISBN:978-4-591-17403-6
出版:ポプラ社
価格:本体814円(本体 740円)
伊吹有喜の代表作シリーズ、待望の文庫化!! 遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は寂しい境遇にあっても、周囲の人々の優しさに支えられて子ども時代を生き抜いてきた。18歳になった耀子は、誰にも告げずに常夏荘をあとにした。バスの中、4年前のあの夏を思い出す。久しぶりに常夏荘を訪れた立海と過ごした日々─。ベストセラー『なでし子物語』待望の続編。
(文章はポプラ社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2020年10月16日
ISBN:978-4-575-24325-3
出版:双葉社
価格:本体1,600円+税
1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら…。昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く青春小説の傑作。
(文章は双葉社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2020年10月8日
ISBN:978-4-408-55616-1
出版:実業之日本社
価格:本体850円+税
友よ、最上のものを。戦中の東京、雑誌づくりに夢と情熱を抱いて── 老人施設でひとりまどろむ佐倉波津子に、小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった ──戦前、戦中、戦後という激動の時代に情熱を胸に歩む人々を、あたたかく、生き生きとした筆致で描ききった感動傑作。巻末に、文庫のための書き下ろしスピンオフ「ポラリス号の冒険」を収録。第158回直木賞候補作。
(文章は 実業之日本社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2020年1月23日
ISBN:978-4-16-391131-1
出版:文藝春秋
価格:本体1,750円+税
「分かり合えない母と娘」 壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか? 羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。いじめが原因で学校に行けなくなった高校生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショールだった。ところが、このショールをめぐって、母と口論になり、少女は岩手県盛岡市の祖父の元へ家出をしてしまう。美緒は、ホームスパンの職人である祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり……。実は、とてもみじかい「家族の時間」が終わろうとしていた──。
(文章は 文藝春秋の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2020年1月1日
ISBN:978-4101017310
出版:新潮社
価格:本体800円+税
あなたって、どこでも傍観者なのね。家を出た妻にそう告げられ、47歳の会社員・青柳誠一は呆然と佇む。そして災厄は会社でも──。窓際部署に異動か、社が後援するバレエ団への出向、どちらかを選べと迫られた青柳は「白鳥の湖」公演の成功を目指すことに。スポーツトレーナーの瀬川由衣や天才バレエダンサー・高野悠らと共に突き進むが、次々と困難が……! 読めば力湧く崖っぷちお仕事小説。
(文章は新潮社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2018年11月8日
ISBN:978-4-334-77746-3
出版:光文社文庫
価格:本体620円+税
バブルの頃、自然写真家としてもてはやされた立花浩樹は、ブームが過ぎると忘れられ、所属事務所に負わされた多額の借金を返すうちに四十代になった。カメラも捨て、すべてを失い。自分が人生で本当に欲しいものとは、なんだったのか? 問い返すうち、ある少女からの撮影依頼で東京へ行くことになった浩樹は、思いがけない人生の「敗者復活戦」に挑むことになる。
(文章は実業之日本社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2017年11月17日
ISBN:978-4-408-53716-0
出版:実業之日本社
価格:本体1,700円+税
平成の老人施設でひとりまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった──戦前、戦中、戦後という激動の時代に、情熱を胸に生きる波津子とそのまわりの人々を、あたたかく、生き生きとした筆致で描く、著者の圧倒的飛躍作。
(文章は実業之日本社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2017年09月21日
ISBN:978-4-591-15605-6
出版:ポプラ社
価格:本体1,600円+税
今のわたしは、あの頃なりたいと望んだ自分になれているのだろうか。遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は、寂しい境遇にあっても、屋敷の大人たちや、自分を導いてくれる言葉、小さな友情に支えられて子ども時代を生き抜いてきた。時が経ち、時代の流れの中で凋落した遠藤家。常夏荘はもはや見る影もなくなってしまったが、耀子はそのさびれた常夏荘の女主人となり─。ベストセラー『なでし子物語』待望の続編。
(文章はポプラ社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2017年05月22日
ISBN:978-4-10-350971-4
出版:新潮社
価格:本体1,700円+税
妻子に逃げられた47歳総務課長。選手に電撃引退された女性トレーナー。製薬会社のリストラ候補二人に課された使命は、世界的プリンシパルの高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させること。しかし、高野の故障、配役変更、チケットの売れ行き不振と続々問題が。本当に幕は開くのか!? 仕事と人生に情熱を取り戻す傑作長編。
(文章は 新潮社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2017年02月14日
ISBN:978-4-75844065-3
出版:角川春樹事務所
価格:本体520円+税
かつて新宿追分と呼ばれた街の、〈ねこみち横丁〉という路地の奥に「BAR追分」はある。<ねこみち横丁>振興会の管理人をしながら脚本家を目指す宇藤輝良は、コンクールに応募するためのシナリオを書き上げたものの、悩んでいることがあって……。両親の離婚で離れて暮らす兄弟、一人息子を育てるシングルマザー、劇団仲間に才能の差を感じ始めた男──人生の分岐点に立った人々が集う「BAR追分」。客たちの心も胃袋もぐっと掴んで離さない癒しの酒場に、あなたも立ち寄ってみませんか? 大人気シリーズ第三弾。
(文章は角川春樹事務所の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2016年08月04日
ISBN:978-4-16-790671-9
出版:文藝春秋
価格:本体880円+税
壊れた「家族」という時計は再び動き出すのか。故郷に戻り、深夜バスの運転手として二人の子供を育ててきた利一。ある夜、乗客に別れた妻の姿が──。家族の再出発を描く感動長篇。
(文章は文藝春秋BOOKSの紹介ページから流用させていただいています)
初版:2016年03月16日
ISBN:978-4-334-91083-9
出版:光文社
価格:本体1,500円+税
かつて、世界の秘境を旅するテレビ番組で一躍脚光を浴びた、「ネイチャリング・フォトグラファー」の立花浩樹。バブル崩壊で全てを失ってから15年、事務所の社長に負わされた借金を返すためだけに生きてきた。必死に完済し、気付けば四十代。夢も恋人もなく、母親の家からパチンコに通う日々。ある日、母親の友人・静枝に写真を撮ってほしいと頼まれた立花は、ずっと忘れていたカメラを構える喜びを思い出す。もう一度やり直そうと上京して住み始めたシェアハウスには、同じように人生に敗れた者たちが集まり……。
(文章は光文社の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2016年2月12日
ISBN:978-4758439732
出版:角川春樹事務所
価格:本体520円+税
有名電機メーカーに勤める菊池沙里は、大学時代にゼミで同期だった宇藤輝良と再会する。卒業して五年、宇藤は「ねこみち横丁振興会」の管理人をしながら、脚本家になる夢を追い続けているという。数日後、友人の結婚式の二次会後に、宇藤がよくいるというねこみち横丁のBAR追分に顔を出した沙里だったが……(「オムライス日和」より)。昼はバールで夜はバー──二つの顔を持つBAR追分で繰り広げられる人間ドラマが温かく胸に沁みる人気シリーズ、書き下ろしで贈る待望の第二弾。
(文章は角川春樹事務所の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2015年7月15
ISBN:978-4758439176
出版:角川春樹事務所
価格:本体520円+税
新宿三丁目の交差点近く──かつて新宿追分と呼ばれた街の「ねこみち横丁」の奥に、その店はある。そこは、道が左右に分かれる、まさに追分だ。BAR追分。昼は「バール追分」でコーヒーやカレーなどの定食を、夜は「バー追分」で本格的なカクテル、ハンバーグサンドなど魅力的なおつまみを供する。人生の分岐点で、人々が立ち止まる場所。昼は笑顔がかわいらしい女店主が、夜は白髪のバーテンダーがもてなす新店、二つの名前と顔でいよいよオープン!
(文章は角川春樹事務所の紹介ページから流用させていただいています)
初版:2014年12月05日
ISBN:978-4-591-14246-2
出版:ポプラ社
価格:本体720円+税
いじめに遭っている少女・耀子、居所のない思いを抱え過去の思い出の中にだけ生きている未亡人・照子、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しむ少年・立海。三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める。言葉にならない祈りを掬い取る、温かく、強く、やさしい物語。
初版:2014年1月
ISBN:978-4163900063
出版:文藝春秋
価格:1,890円
東京での過酷な仕事を辞め、故郷の新潟で深夜バスの運転手をしている利一。ある夜、彼が運転するバスに乗ってきたのは、十六年前に別れた妻だった──。
父親と同じく、東京での仕事を辞めて実家に戻ってきた長男の怜司。実現しそうな夢と、結婚の間で揺れる長女の彩菜。そして、再婚した夫の浮気と身体の不調に悩む元妻、美雪。
突然の離婚で一度ばらばらになった家族は、今、それぞれが問題を抱えて故郷に集まってくる。全員がもう一度前に進むために、利一はどうすればいいのか。
家族の再生と再出発をおだやかな筆致で描く、伊吹有喜の新たな代表作!
(文章は文藝春秋BOOKSの紹介ページから流用させていただいています)
初版:2012年11月
ISBN:978-4-591-13142-8
出版:ポプラ社
価格:1,680円(本体:1,600円)
ずっと、透明になってしまいたかった。でも本当は、「ここにいるよ」って言いたかったんだ──
いじめに遭っている少女・耀子、居所がなく過去の思い出の中にだけ生きている未亡人・照子、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しむ少年、立海。三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める。言葉にならない祈りを掬い取る、温かく、強く、やさしい物語。
初版:2011年10月
ISBN:978-4-591-12665-3
出版:ポプラ社
価格:630円(本体:600円)
母の優しい「レシピ」が起こした奇跡に、あたたかい涙があふれる感動の物語。
妻の乙美を亡くし気力を失ってしまった良平のもとへ、娘の百合子もまた傷心を抱え出戻ってきた。そこにやってきたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を伝えにきたのだった。
初版:2011年4月
ISBN:978-4-591-12418-5
出版:ポプラ社
価格:672円(本体:640円)
伊吹有喜デビュー作、文庫版
“心の風邪”で休職中の男と家族を失った傷を抱える女。海辺の町でふたりは出会った──。人生の休息の季節を鮮やかに描き出す、デビュー作。
初版:2010年2月
ISBN:978-4-591-11535-0
出版: ポプラ社
価格:1,470円(本体:1,400円)
2011年早春 NHKドラマ化決定!!
わたしがいなくなっても、あなたが明日を生きていけるように。大切な人を亡くしたひとつの家族が、再生に向かうまでの四十九日間。家族を包むあたたかな奇跡に、涙があふれる感動の物語。
初版:2009年6月
ISBN:978-4-591-11021-8
出版:ポプラ社
価格:1,470円(本体:1,400円)
伊吹有喜デビュー作
第三回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作!! 二十代の恋とは違う。でも、今だから気がつくことがある。39歳の男と女、愛と再生の物語。
撮影 下林彩子
伊吹有喜(いぶき・ゆき)
三重県出身。尾鷲市生まれ 四日市市育ち。中央大学法学部法律学科卒。1991年に出版社に入社し、雑誌主催のイベント関連業務、雑誌編集部を経て、フリーランスのライターに。
2008年『風待ちのひと』(改題 夏の終わりのトラヴィアータ)でポプラ社小説大賞特別賞を受賞しデビュー。
2010年に二作目『四十九日のレシピ』を刊行。同作は2011年にNHKにてドラマ化、2013年に映画化。
2014年刊行の『ミッドナイト・バス』は第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補に。同作は2018年に映画化。
2017年刊行の『カンパニー』は2018年に宝塚歌劇 月組にて舞台化。2021年にNHK BSプレミアムドラマにてドラマ化。
同じく2017年刊行の『彼方の友へ』は第158回直木賞候補、第39回吉川英治新人文学賞候補。名古屋の書店を中心にした全国有志の書店員による『乙女の友大賞』受賞。
2020年刊行の「雲を紡ぐ」は第163回直木賞候補。埼玉県の高校図書館司書が選んだ2020年のイチオシ本第一位。第8回高校生直木賞を受賞。
同年刊行の「犬がいた季節」は2021年本屋大賞三位、第34回山本周五郎賞候補
このほかに『なでし子物語』、『今はちょっと、ついてないだけ』、『地の星 なでし子物語』、『天の花 なでし子物語』、『BAR追分』シリーズなどがある。
趣味 長唄 料理、旅行、散歩、舞台鑑賞 音楽鑑賞、楽器の練習。
2016年より 四日市市観光大使
2022年より おわせ観光大使(尾鷲市)
冷やし中華がおいしい季節。皆さまは冷やし中華はお好きでしょうか?
私はかなり好き。たいてい自宅で作るけれど、たまにラーメン屋さんで冷やし中華を食べるのも好きだ。丹精したチャーシューに、錦糸卵にキュウリ、紅ショウガ。この紅の色を見ているだけで、食欲がぐぐっとすすむ。
私が住む街はラーメン店が多く、土日になると店の前で行列をしているのをよく見かける。ラーメンのランキングの上位を飾る店もあるらしい。
そんなわけでたまに外で冷やし中華を食べるときはどの店に行くか迷ってしまう。迷う選択肢のなかに必ずひとつ、あがる店がある。でもそこに行くと、冷やし中華ではなくやはり普通のラーメンを頼んでしまう。
その店は土日になると、行列ができる店だが、並んでいるのは男性ばかり。冬になると、黒、グレー、カーキ、たまに迷彩色の男性たちが延々と並んでいる。ファーのついた白いコートとか、キラキラ輝くデコ電をいじっている女子など皆無。そして誰もが無言で立っている。男は黙ってラーメン、高倉健……と脈絡もなくつぶやきたくなる行列だ。
引っ越してきた当初、あまりの人数に驚いてインターネットで調べてみたら、ラーメンの写真が載っていた。たしかに男心をわしづかみにしそうな一杯だ。分厚いチャーシュー、濃そうな汁、そして脂。ヤワな女は入ってくるな! いや、言われなくても行きません、という食世界。
ところがある日、そこに身内が行くという。わざわざ電車に乗ってこの街まで来て並ぶという。そこで便乗して一緒に並んでみた。
時間は午後の二時過ぎ。最後尾に並んだら、ちょうど昼の営業をしめたので、私たちが最後の客だった。それから40分ぐらい立っていたら店内に入ることができた。
スープに特長がある店らしく、引き戸をあけるなり、おなかが気持ちよく鳴るような良い匂いが体を包み込む。
その匂いをかいだ途端、来てよかった、と思いながらカウンターに座る。そして外で話していた会話を小声で身内と続ける。店内には子どもが隠れんぼうができるほどの寸胴鍋が数個。どの鍋ももうもうと湯気をたてて勇ましい。店の奥にはその湯気を排気するために換気扇が大出力で稼働中。こちらの音もかなり勇ましい。その音にまぎれて話をしているうちに、なにやら湯気の向こうで店主がつぶやいているのに気がついた。
とぎれとぎれだが怒気を含んだ低い声で、うつむき加減で店主が何かを言っている。
客はどんどん食べ終えて帰って行き、そこにいるのは私たちと、入り口付近にいる一人、あとは店主だけ。
私たちの目の前で店主は口を動かしている。黙れよ、といった感じの響きが、湯気と換気扇の音の間から聞こえてくる。
何だろう。
私たちが話しているのが気に入らないのだろうか。お客は黙って待てとか、スープは飲み干せとか、食べ方に何かルールがある店なのだろうか。
迷惑をかけぬように小声で話しているつもりだった。それに換気扇の音で、声はかき消されているはずだけれど……。
湯気の向こうで店主はなおも腹立たしげに何かを言いながら、手を動かしている。明らかに我々のラーメンを制作中だ。まずい……。
その瞬間、小さな声がした。
声がするほうに顔を向けたら、驚いた。
隅の寸胴鍋の影で、女性がかがんで泣いている。
たしかに先ほどまでピンクのTシャツを着た女性がいて、小皿にのせたシナチクを店主に渡して駄目出しをされていた。
声を殺しているのか、背が揺れる。しゃくりあげたらとまらなくなってしまい、必死でそれを押さえようとしている様子だ。
店主が黙った。換気扇は絶好調で回り続け、声はそれほど聞こえない。それでも女の泣き声は子猫の鳴き声にも似て、か細く、高く、どうしても耳に届いてしまう。華奢な背中に店名がキュートな書体で入っているのが妙に可愛く、いっそうせつない。あぁ、泣かないで、寸胴のひと。
店主は無言で手を動かし続け、やがて私たちの分のラーメンがカウンターの台に乗った。あわててそれを受け取る。ところがシナチクと卵のトッピングを頼んだのに、その小皿がこない。どうやら彼女がトッピングの担当のようだ。あの……、と言いかけたら、身内がとどめて顔を振った。たしかにこのタイミングでは言いにくい。
仕方なくそのまま食べ始める。しばらくしてから店主がトッピングを渡してくれた。無言で小皿を受け取る。そんな状況だというのに、ラーメンは実に美味。スープは見かけほど脂っぽくなく、それどころかすっきりとした味わいがする。そのほかにもネギやチャーシュー、卵、シナチク、ひとつひとつの味がくっきりと際だち、ラーメンを作るすべての要素を、店主が細やかに吟味しているのが伝わってくる。
たいしてラーメンに愛着がない私でさえそう思うのだから、当然ラーメン好きにはこたえられない味だろう。並ぶわけだ。でも緊迫感あふれる一杯だった。
以来、その店を私は「涙のラーメン」と呼んでいる。本当は格好いい名前があるけど、長いのでそう呼んでいる。そのあと知人から聞いたら、あの女性はどうやら店主の奥様らしい。
なんとなくほっとした。それなら泣く日があっても、いつか良い思い出になるかもしれない。なんといっても二人の城なのだから。
そんな涙のラーメンだが、先日行ったら男の店員が増えていて、彼女は入り口に近い場所で一生懸命、何かを刻んでいた。
相変わらず店内には男しかおらず、客は誰もがさっと食べて、さっと去っていく。
待っている間に何気なしに見ていたら、男達はみんな食べ終えたら器をカウンターの上に戻し、布巾をとると自分がいたテーブルをきちんと拭いている。そして店を出る時は老いも若きも中年も、ごちそうさまでした、と丁寧に奥さんに声をかけていく。
それは一瞬、無口な男たちが垣間見せる優しい仕草で、よく見れば華奢な彼女が懸命に働くさま、まさに一人住まいの男の部屋の、空き瓶にさした花一輪といった風情。
化粧っ気がないが清潔で、店内の熱気でほんのり上気した顔を上げて、ありがとうございました、とあいさつを返す彼女を見ていたら、あぁ紅一点、とはこういうことを言うのだなと思った。