「カンパニー」がNHK様にてドラマ化、「今はちょっと、ついてないだけ」が映画化決定、そして「雲を紡ぐ」のイベントについて。

 こんにちは、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

 今回は遅ればせながら、映像化とイベントのご報告をいたします。

 

 今年は思わぬコロナ禍で、とても閉塞した暗い状況が続きました。

 それでも少しでも明るい未来のために、いろいろな場所で大勢の方が智恵を絞って工夫を練り、さまざまな試みを始めています。

 その試みのなかに、私の作品も加えていただきまして、これからさまざまな動きがあります。

 お近くで開催でしたら、マスクや手洗い、換気の状況に気をつけつつ、よかったらお運びください。

 

 まずは「雲を紡ぐ」の舞台、岩手県・盛岡市にて、10月31日(日)、そして11月15日(祝)にトークイベントのお招きをいただいています。

伊吹有喜『雲を紡ぐ』

伊吹有喜『雲を紡ぐ』 「分かり合えない母と娘」 壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか? 羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。 いじめが原因で学校 […]

 

 そして先ほど映画化が発表された「今はちょっと、ついてないだけ」では、柴山健次監督と、千葉県・茂原市、長野県・千曲市、愛知県・幸田町、長崎県・島原市の四つの街が連携して、一本の映画をこれから制作していきます。

伊吹有喜『今はちょっと、ついてないだけ』(文庫版)

伊吹有喜『今はちょっと、ついてないだけ』(文庫版)  バブルの頃、自然写真家としてもてはやされた立花浩樹は、ブームが過ぎると忘れられ、所属事務所に負わされた多額の借金を返すうちに四十代になった。カメラも捨て、すべてを失い […]

 

 そして来年1月、「カンパニー」が「カンパニー 逆転のスワン」というタイトルで「NHK BS プレミアムドラマ」にて放映予定です。現在、撮影のまっただ中です。

伊吹有喜『カンパニー』(文庫版)

伊吹有喜『カンパニー』(文庫版)  あなたって、どこでも傍観者なのね。家を出た妻にそう告げられ、47歳の会社員・青柳誠一は呆然と佇む。そして災厄は会社でも──。窓際部署に異動か、社が後援するバレエ団への出向、どちらかを選 […]

 バレエ団を舞台にしたこのドラマの監修は、Kバレエカンパニー。現役のバレエダンサーが大勢出演されます。迫力ある、白熱したバレエシーンが見られることと思います。

 

 主人公、青柳を演じるのは井ノ原快彦さんです。

 宝塚歌劇の珠城りょうさんも爽やかで素敵でしたが、井ノ原さんの青柳も、たいそう素敵で優しくて魅力的に違いありません! 日曜日が待ち遠しくなりそうです。

 

『書こう、笑顔になる話を。逆境に負けない少女たちの物語を』

 それは「彼方の友へ」で、主人公の佐倉波津子が鉛筆を削りながら、ひそやかに誓った思いでした。

 

 波津子と私はまったく違いますが、今年は似たようなことを私も感じました。

 そして、さまざまなイベントや、映像を作っている方々にも、同じ思いがあるように拝察いたします。

 

 コロナに閉ざされたなかでも、少しでも世の中を明るくするものをつくる。その大きな動きの輪に加われることは、本当に嬉しく光栄です。そして身の引き締まる思いがします。

 

 次回はそれぞれについて詳しくご報告しますね。

 まずは「雲を紡ぐ」の旅行番組とイベントのお知らせからです。

伊吹有喜