伊吹有喜『雲を紡ぐ』

伊吹有喜『雲を紡ぐ』

  • 初版:2020年1月23日
  • ISBN:978-4-16-391131-1
  • 出版:文藝春秋
  • 価格:1,925円(本体1,750円)

「分かり合えない母と娘」
 壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか?
 羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。
 いじめが原因で学校に行けなくなった高校生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショールだった。
 ところが、このショールをめぐって、母と口論になり、少女は岩手県盛岡市の祖父の元へ家出をしてしまう。
 美緒は、ホームスパンの職人である祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。
 一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり……。
 実は、とてもみじかい「家族の時間」が終わろうとしていた──。

「時代の流れに古びていくのではなく、熟成し、育っていくホームスパン。その様子が人の生き方や、家族が織りなす関係に重なり、『雲を紡ぐ』を書きました」と著者が語る今作は、読む人の心を優しく綴んでくれる一冊になりました。

(文章は 文藝春秋の紹介ページから流用させていただいています)

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