あたたかいご声援をありがとうございました。これからも励んでまいります。

 こんにちは、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。お健やかでありますよう、願っております。

「雲を紡ぐ」の直木賞のノミネートから一ヶ月。落選しましたが、たくさんの応援、温かいお言葉をいただき、心よりお礼を申し上げます。
 ありがとうございました。

 ここ数日、気が付くとぼんやりしていたのですが、励ましのお言葉やお手紙、映像、書店様のあたたかい売場での取り組みを思い出し、元気になってきました。今日からまた書き始めております。

 よかったらこれからも、物語の世界をご一緒してください。

 

 さて、エッセイのお話を。このたび岩手日報mekke様のリレーエッセイが最終回を迎えました。今回のテーマはコーヒーです。

盛岡とヴェネツィア明け方のコーヒー|岩手日報 IWATE NIPPO
https://www.iwate-np.co.jp/article/2020/7/16/81438

 

 盛岡にはおいしいコーヒーが楽しめる素敵な喫茶店がたくさんあります。

 コーヒーがおいしい街には、おいしいパンやお菓子も多いもの。そう思うとき、いつも思い浮かべるのは、国内では京都です。盛岡の喫茶店の豊かさは、京都の素敵な喫茶店やカフェの豊かさと相通ずるものを感じるのです。

 京都においしいコーヒーとパンが豊富な理由としては、学校の存在が大きいと聞いています。同じような理由が盛岡にもあると思うのですが、そのほかにもうひとつ。「お茶っこ」というゆかしい方言のなかにも秘密があるように思うのです。

 次回はこの場所で、盛岡のコーヒー文化の考察と、そこでのぞいた、おいしい淹れ方の秘密について迫りますね。

「雲を紡ぐ」へのご声援に感謝をこめて、取材を通して知った風土の魅力を引き続きお届けいたします(ただ、ちょっとだけお時間くださいませ)。

 それではまたおたよりします。

伊吹有喜

伊吹有喜『雲を紡ぐ』

伊吹有喜『雲を紡ぐ』 「分かり合えない母と娘」 壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか? 羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。 いじめが原因で学校 […]