「雲を紡ぐ」の舞台、盛岡にてトークイベント「歩いて紡いで もりおか暮らし物語」に登場します。

 こんにちは、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

 私は盛岡に来ております~。明日の15日(日)は「雲を紡ぐ」の舞台、盛岡でのイベント「歩いて紡いで もりおか物語」に登場いたします。

歩いて紡いで もりおか物語
https://tsumugu-morioka.com/

 このイベントでは「雲を紡ぐ」の取材を通して知った街の魅力や、取材で出会った美しい風景のこと、そして、道に迷ったり、街で会話を交わしたり、路上で転んで助けてもらったり、福田パン三昧をしていたり、はたまたレンタル自転車のサドルがうまく下げられなくて、通りすがりのお嬢さんに直してもらったり、と、いろいろな取材の思い出などをお話できたらと思います。

 ……こうしてつらつらと書いておりますと、わたくし、どれだけ盛岡の皆様にお世話になっているのでしょうか。「ミッドナイト・バス」取材の折もそうでしたが、作品の舞台である街にお住まいの皆様には感謝の思いでいっぱいです。

 

 私のなかでは「ミッドナイト・バス」の舞台、新潟市はお酒とお米に代表される美味な食材にあふれた「食の都」。

「雲を紡ぐ」の舞台、盛岡市は、染織、漆器、鉄器など真摯な物づくりに出会えた「手仕事の都」。

 このほかにも「彼方の友へ」の銀座、「バール追分」の新宿、新刊「犬がいた季節」の舞台の郷里。そしていよいよ連載最終回を迎えた「常夏の光・なでし子物語」の遠州。

 作品を書くたびに、たくさんの街の魅力を知ることができ、本当にうれしいです。

 これからも書くことを通して知った美しいもの、心動かされた風景を丁寧につづってまいりますね。

 

 さて、15日。盛岡劇場でお目にかかれますことを楽しみにしております。換気がよい場所は、通常よりも冷えるかもしれません。あたたかくしてご来場くださいね。

伊吹有喜

伊吹有喜『雲を紡ぐ』

伊吹有喜『雲を紡ぐ』 「分かり合えない母と娘」 壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか? 羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。 いじめが原因で学校 […]