「雲を紡ぐ」が第163回直木賞の候補になりました。

 こんにちは、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

 私のほうはおかげさまで変わりなく過ごしております。でも、三月から六月にかけての日々は何と言ったらいいのか。きっと皆様もご同様かと思いますが、惑い、悩み、緊張しながら過ごした日々でした。

 まるで映画や小説のような状況ですが、違うのは終わりがなかなか見えないこと。個人の頑張りだけでは解決しない問題も増えてきて、惑うことはいろいろあります。

 それでもきっと今が底で、事態は佳い方向に進んでいる。そう信じて、できることをこつこつと進めていこうと思っています。

 

 さて、このたび「雲を紡ぐ」が第163回直木三十五賞の候補にノミネートをいただきました。とても光栄です。

 ツイッターなどを通して、あたたかいお言葉をありがとうございます! 私自身はSNSをしておりませんが、いただいたお言葉は感謝の思いとともに拝読しております。

 選考会は7月15日(水)です。

 手仕事のぬくもりと、家族の心模様を描いた「雲を紡ぐ」。お手に取っていただけたらとても嬉しいです。

伊吹有喜

伊吹有喜『雲を紡ぐ』

伊吹有喜『雲を紡ぐ』 「分かり合えない母と娘」 壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか? 羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。 いじめが原因で学校 […]