「文春BOOKS」様と「別冊文藝春秋」様にて「雲を紡ぐ」をお取り上げいただきました!
こんにちは,今年の冬は油断がならないですね。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。お健やかでありますことを願っております。
「雲を紡ぐ」にあたたかいお言葉をありがとうございます。
とても嬉しいです! ものすごく励みになっております。
さて、本日は本作についてのお知らせがあります。
文春BOOKS様にて「雲を紡ぐ」に登場のカフェがご紹介されています。
『雲を紡ぐ』の舞台となった盛岡で、著者が取材中に見つけたオススメカフェ5選+番外編
https://books.bunshun.jp/articles/-/5325
『雲を紡ぐ』の舞台となった盛岡で、著者が取材中に見つけたオススメカフェ5選+番外編 | 特集 - 本の話
『雲を紡ぐ』の舞台となった盛岡はほっとひと息つける喫茶店の溢れる街。この小説をきっかけに十数回盛岡に通った伊吹さんが、取材の中で見つけた素敵な喫茶店。小説の中に登場しているお店ばかりなので、ぜひ見つけ…
「ミッドナイト・バス」の折には、新潟のおいしいお米、美酒、そしてラーメンとトンカツなどなどに魅せられました。
そしてこのたびの「雲を紡ぐ」では盛岡のカフェとお菓子の文化に魅了されています。日本には風土に育まれた おいしいものがたくさんありますね。
文春BOOKS様には、本作に関するインタビューも掲載されています、ぜひぜひご覧ください!
そしてもう一点、ただいま発売中の別冊文藝春秋三月号、巻末のグラビアページに私が登場しております。グラビアに登場。なんて魅惑の響きなのでしょうか。
伊吹有喜 「盛岡で羊とあそぶ――手しごとのまち探訪」
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1692081700000000000F
巻頭対談は家入レオさん×千早茜さん『別冊文藝春秋 電子版30号(2020年3月号)』文藝春秋・編 | 電子書籍 - 文藝春秋
巻頭対談は家入レオさん×千早茜さん 今村翔吾さんの新連載「海を破る者」/小川哲×彩瀬まる 対談ほか
本作を書く際にモデルにした赤いショール、蟻川工房様の工房内の様子、山崎工藝舎のショウルームのモデルになった盛岡町家などの記事と素敵なお写真がご覧いただけます。
タイトルページの写真は、北上川公園のグラウンド付近です。美緒が北上川の川べりに立って、木々の緑や東北新幹線の高架を眺めた184ページに登場するあの川原です。
わたくし、雪景色にすっかり浮かれております。ふだん、あまり雪を見たことがないものですから……。
この写真の場所は川原の真ん中あたりです。
北上川の川原は広くて清々しく、初夏から秋にかけて うつくしい緑の草原が続く場所です。この写真の位置から右方面に歩いていくと、北上川の水辺や新幹線の高架があります。
写真の場所から左方面、私の後方には美緒が腰掛けて福田パンを食べた階段があります。盛岡を自転車で散策する折は 私もいつもここに立ち寄り、階段に座って一休みをしておりました。
羊のような真っ白な雲と、雪景色の大地。扉のこの写真、とても好きです。
そしてこちらのグラビアでは、盛岡町家の天井の高さにも驚かれると思います。
本当に見上げるほど高く、天窓から明るい光が降り注いでいるのです。
山崎工藝舎のショウルームのモデルにしたのは鉈屋町の「もりおか町家物語館」と「大慈清水お休み処」の二つの建物です。
グラビアの写真は「もりおか町家物語館」の常居。余談ながら、ここの蔵には、少しだけおしょうゆをかけて味を変えるクルミのソフトクリームがあります。ソフトクリームにおしょうゆ。少し驚きましたが、これが、みたらし団子のような味わいがしておいしいのです。この建物の前からは岩手山がとてもきれいに見えます。
もうひとつの「大慈清水お休み処」も歳月の味わいを感じさせる素敵な町家です。ここの常居にふりそそぐ光は温かみのある色合いで、心がなごみます。
この近くに、美緒が裕子先生と水をくむ「大慈清水」があり、こちらも登場しています。
水もうつくしいですが、大慈という地名も素敵。お水を飲むたびに佳きことがありそうな気持ちになれる場所です。
「雲を紡ぐ」に登場する風景、ご覧いただけましたら嬉しいです。
それではまたおたよりします。
皆様、どうぞあたたかくして、たっぷりの栄養と睡眠をとってお過ごしくださいね。
伊吹有喜
伊吹有喜『雲を紡ぐ』
伊吹有喜『雲を紡ぐ』 「分かり合えない母と娘」 壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか? 羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。 いじめが原因で学校 […]