『常夏荘物語』(常夏の光 なでし子物語) いよいよ上梓いたしました。嬉しいです! 温かいご声援をありがとうございます。

 こんにちは、暑い日が続きますね。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

 心地よくお過ごしでありますことを願っております。

  本日は嬉しいご報告があります。

 八月の旧暦の七夕の日に、「なでし子物語」シリーズの完結編『常夏荘物語』が刊行の運びとなりました。

伊吹有喜『常夏荘物語』

 

 この作品は連載のときは『常夏の光 なでし子物語』というタイトルでした。連載終了から少しお時間がたってしまいましたが、その間、読者様から「刊行時期はいつ?」という嬉しいお問い合わせや、サイン会などでお目にかかった際に「待ってます!」というお言葉をいただき、そのたびに感激しました。ありがとうございます。

 友よ! 友様。ようやくお手元に届けられます。お楽しみいただけたら嬉しいです。

(注 『彼方の友へ』という作品にちなみ、読者様を私は「友」とお呼びしています)

 単行本化にあたり、時間をかけて連載時の原稿を磨き上げてきました。

『なでし子物語』からご愛読くださった読者様にお楽しみいただけるとともに、これまでのシリーズをまったくご存じなくても、この一冊でまずお楽しみいただけることを考えました。そこで第一巻『なでし子物語』と呼応して、最終巻は『常夏荘物語』と名付けました。

 かつて守られていた「なでし子=撫でたくなるような愛しい人」たちが、長い歳月の末に今度は、自分たちの手で大事なものを守ろうとする物語です。

 シリーズ第一作の『なでし子物語』は私にとって第三作で、デビューして間もない頃から書き始めました。それから十五年、四作にわたって続けられたのは、読者様の熱い声援のおかげです。そして、新人だった私にシリーズ作を書かせてくださったポプラ社様にも厚くお礼を申し上げます。

『なでし子物語』は「いつの時代も変わらないもの」そして「いつまでもお心に寄り添えるもの」を目指して書き続け『常夏荘物語』に至りました。

 よかったらお手にとってみてください。もし、お気に召したら、いつまでもお手元に置いていただけますと、作者として無上の喜びです。

 たくさんの想いがあふれてきますが、まずはお礼とご挨拶を申し上げます。

伊吹有喜