別冊文藝春秋にて「ホームスパン」の連載が始まりました
新しい連載が別冊文藝春秋にて始まりました。
タイトルは「ホームスパン」、舞台は岩手県・盛岡市と近郊の町です。
岩手県には鉄器、漆器、染織品をはじめ、素晴らしい手工芸品が数多く、「ホームスパン」もそのなかのひとつ。盛岡市を中心に織られているウールの織物です。
この作り手は羊の原毛を洗い、自在に色をあやつって美しい染めを施し、そこから手で糸を紡いで織るという工程で一枚の布を生み出します
できあがった生地はおもにジャケットやコート、ショールやマフラーなどに用いられ、時間の経過につれ、しなやかで美しくなっていきます。あたたかくて軽く、人の身体をおおらかに包み込むところも大きな魅力。心惹かれるぬくもりがある布です。
この作品はそのホームスパンの工房を主宰していた男と息子、孫娘をめぐる物語です。ご覧いただけましたら、とてもうれしいです。
別冊文藝春秋 https://bessatsu-bunshun.com/
「ただいま連載中」にエッセイも書いております。 http://hon.bunshun.jp/articles/-/5105
伊吹有喜