「彼方の友へ」が直木賞候補に選出されました!

 ついこの間、読書の秋と書いたのに、気付けばもう年末。2017年もあっという間でした。いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

 さて、本日は嬉しいご報告があります。「彼方の友」が第158回の直木三十五賞の候補となりました。

伊吹有喜『彼方の友へ』

伊吹有喜『彼方の友へ』  平成の老人施設でひとりまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けら […]

 本をお手にとってくださった皆様、そしてこれからお手に取ってくださる皆様。本をお手元に届けてくださった書店の皆様、愛らしい波津子の絵を書いてくださった早川世詩男様、心浮き立つような装丁をしてくださった成見紀子様、そして連載中、花をあしらった挿画を描いてくださった小春あや様、連載を支えてくださった担当の編集者様。応援してくださっているすべての皆様のおかげです。心から感謝しております。

 作品内の言葉にちなみ、恐縮ながらどうか「友」と呼ばせてください。

 友よ! ありがとうございます!

 選考会は来月16日(火)です。心をときめかせて、その日を迎えようと思います。

 

 さて、ますます冷え込んでまいりました。身体が縮こまると、思わぬところで転倒などをしがちです。皆様、お気をつけくださいね。一番の対応策は月並みながら、やはりあたたかい格好をすることでしょうか。私は最近、自宅にいるときも使い捨てカイロを服の上から腰に貼っております。やっぱり温かく、低音やけどが若干心配ながら、もう手放せませぬ……。

 それではまた、おたよりします。

伊吹有喜