なでし子物語「天の花 地の星」の「地の星」が刊行の運びとなりました。「天の花」は来年早春に刊行予定です。
こんにちは、あっという間に夏は過ぎ去り、涼しくなってまいりましたね。
いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
私のほうは変わりなく過ごしております。
さて「asta」にて2014年から連載させていただいた「天の花 地の星 なでし子物語」の「地の星」がこのたび刊行の運びとなりました。
伊吹有喜『地の星 なでしこ物語』
伊吹有喜『地の星 なでしこ物語』 今のわたしは、あの頃なりたいと望んだ自分になれているのだろうか。遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は、寂しい境遇にあっても、屋敷の大 […]
「地の星」は「なでし子物語」で「あたらしいじぶんをつくるんだ」と決意した耀子が大人になり、迷いながらも自分の道を探し、歩いていく物語です。
時代は1998年、二十八歳になった耀子の姿を描いています。
来年の早春に刊行予定の「天の花」は「なでし子物語」と「地の星」の間にある十代の耀子の物語です。中学生になった耀子と、十歳の立海、そして妻との離婚をきっかけに傷害事件にまきこまれた二十代の龍治の三人が常夏荘でひと夏を過ごす物語と、その四年後、高校三年生になった耀子の物語が交差します。
耀子と立海、そして遠藤家の人々をめぐる世界。引き続き、お気に掛けていただけたら、とてもうれしいです。
ところで今回、「地の星」にちらりと出てくる由香里の親戚「タツノさん」は「BAR追分」シリーズで活躍しているあのお方です。連載中に「もしかして……」とお声がけをいただき、むしょうにうれしかったです。ありがとうございました。
両作品、これからもどうぞよろしくお願いします。
さて涼しくなって過ごしやすくなりましたが、夏の疲れも出やすいとき。みなさま、お身体にお気を付けてお過ごしください。
それではまた、おたよりします。
伊吹有喜